Ubuntuに入っている綺麗な鶴の壁紙の詳細を追います。
はじめに
このUbuntuの鶴の壁紙、綺麗で面白い、いい雰囲気ですね。
詳細が気になったので調べてまとめます。
※ 以前調べたときの下記メモをもとに再整理したものです。
Ubuntuにデフォルトで入ってたこの鶴の壁紙、すごく好きだ.
— BioErrorLog (@bioerrorlog) June 2, 2022
誰がどうやって描いたものなんだろう..?
..で、発作的に探しまわった記録.
1/ pic.twitter.com/ZFVkycF1Tt
Ubuntuの鶴の壁紙の詳細を調べる
画像ファイルを調べる
Ubuntu上に保存されている壁紙画像ファイルを見てみます。
調べてみると、デフォルト壁紙ファイルたちは
/usr/share/backgrounds
に配置されているとのこと。
そこを見てみると確かに壁紙ファイルが配置されています。
少し眺めてみると、多くのファイル名は<壁紙名>_by_<作者名>
のフォーマットで記載されていることがわかります。
しかし、例の鶴の壁紙のファイル名はhardy_wallpaper_uhd.png
。
作者名も記載されてないし、意味もいまいち分かりません。
この絵が作られた場所
ファイル名から直接的な情報は得られませんでしたが、このファイル名を頼りに検索をかけてみます。
少し探してみると、Ubuntuのwikiページがヒットしました。
Artwork/Incoming/Hardy/Alternate/Fela_Kuti - Ubuntu Wiki
まさにここで、この絵の原型が提案され、議論され、コミュニティの中で改善が提案されていく様子が残っています。
誰かが一人で完結して描いたものではなく、コミュニティー全体で作られていたんですね。 まさにLinuxの思想という感じがします。
この絵のタイトル
この絵のタイトルは、
Fela Kuti
A Fela Kuti inspired heron.
だそうです。
"サギをイメージしたFela Kuti"
といったところでしょうか。
この鳥、鶴ではなくサギだったみたいですね。
(そもそもこの形状の鳥を見て鶴を想起するのは日本人だけか)
"Fela Kuti"の方は、検索してみるとミュージシャンばかりがヒットします。 この絵とミュージシャンFela Kutiが関係あるのか、はたまた全然関係ないのか、ちょっとわかりませんでした。
元データで遊ぶ
下記のページには各バージョンのソースデータが置かれているので、少し触ってみます。
attachment:source.svg of Artwork/Incoming/Hardy/Alternate/Fela_Kuti - Ubuntu Wiki
これもなかなか面白いです。
背景の模様も面白いなあと思って見てましたが、これらは拡大したサギ自身でした。
なお、svgファイルで配られているので、自分でも簡単に色や配置を変えることができます。
最後に自分でいじってみたバージョンを貼って、この調査を終わろうと思います。
おわりに
以上、Ubuntuの鶴(サギ)の壁紙の詳細を追いかけました。
同じく気になった方がもしいれば、参考にしていただけると幸いです。
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