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試行錯誤の記録

"周辺確率"という名前の由来

周辺確率(marginal probability)という名前の由来はどこから来ているのか?

はじめに

周辺確率という名前の由来は?
周辺確率の"周辺"ってどういう意味?

知らなかったので備忘録です。

"周辺確率"という名前の由来

周辺確率という名前は、表形式で縦軸横軸に確率を書き出した後、その"周辺余白"にそれぞれの軸の合計値を書いて求めることが由来です。

深層学習 43ページより引用:

「周辺確率」という名称は、紙の上での周辺確率の計算手順に由来する. xの値で行を、yの値で列を指定するマス目の中にP(x, y)の値が書かれている場合, マス目の1行分の値を足し合わせ, その行の右にある紙の余白(周辺)にP(x)の値を書くのが自然である.


図で考えるとわかりやすくなります。

周辺確率の算出 | 画像はこちらから引用

縦軸横軸にマッピングされたそれぞれの確率について、軸に沿って合計値を書き出した部分(上図赤部分)が周辺確率であり、この周辺余白に書き出すという計算手順がそのまま名前になった、ということですね。

おわりに

以上、周辺確率の由来を簡単にメモしました。

数学上の命名は、ときに不思議なセンスがあって面白いです。

どなたかの参考になれば幸いです。

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参考

深層学習 p43

Marginal, Joint and Conditional Probabilities explained By Data Scientist | by Kurtis Pykes | Towards Data Science