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GitHubでライセンスの記載がない場合の扱いを理解する

ライセンス記載がないGitHubレポジトリの権利の扱いはどうなるのか?のメモ。

はじめに

前にGitHubでのライセンスの選び方を整理しましたが、そもそもライセンスを記載しないとどうなるのか、よく理解できてなかったので整理します。

GitHubでライセンスの記載がない場合の扱い

デフォルトの著作権

まずGitHubレポジトリにライセンスを記載しない場合は、デフォルトで著作権法が適用されます。 作者があらゆる権利を保持する一方、ユーザーは自由に利用することができません。

However, without a license, the default copyright laws apply, meaning that you retain all rights to your source code and no one may reproduce, distribute, or create derivative works from your work.

「ライセンスがない場合はデフォルトの著作権法が適用されます。つまり、ソースコードについては作者があらゆる権利を留保し、ソースコードの複製、配布、派生物の作成は誰にも許可されないということです。」

Ref. Licensing a repository - GitHub Docs


注意しなきゃいけないのは、他者からレポジトリへのコントリビューションを受け入れた場合、状況はより複雑になるということです。 そのコントリビューターも制作物に対して著作権を持つことになるため、「自由に利用できない」状況に元々の作者自身が含まれてしまうことになります (作者もコントリビューターもそれぞれが著作権を持つ)。 ややこしい。

Unless you include a license that specifies otherwise, nobody else can copy, distribute, or modify your work without being at risk of take-downs, shake-downs, or litigation. Once the work has other contributors (each a copyright holder), “nobody” starts including you.

「ライセンスを含めない場合、他者はあなたの作品をコピー、配布、または改変することができません。もし無断で使用すれば、削除要求、法的脅迫、または訴訟のリスクにさらされる可能性があります。さらに、あなたの作品に他の貢献者(それぞれが著作権を持つ)が関与する場合、「誰も使えない」という状況にはあなた自身も含まれることになります。」

Ref. No License | Choose a License

GitHubの利用規約

また、GitHubを利用している時点でGitHubの利用規約に同意していることになります。

例えばパブリックレポジトリにコードを公開した場合、それは他のユーザーがリポジトリを閲覧したりフォークしたりすることを許可したことを意味しています。

If you publish your source code in a public repository on GitHub, according to the Terms of Service, other users of GitHub.com have the right to view and fork your repository.

Ref. Licensing a repository - GitHub Docs

おわりに

以上、GitHubでライセンスの記載がない場合の扱いをまとめました。

ライセンスの記載がない=ライセンス放棄、ではなく真逆で、最も厳格な著作権が保持されるみたいですね。

なお私は法律の専門家ではないので、詳細が気になる方は専門家に相談してください (本記事は責任を負いません)。

どなたかの参考になれば幸いです。

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参考