コードレビューで使われる NIT / NITS の意味と、その語源を整理します。
はじめに
コードレビューなどで、"NIT / NITS"という略語が使われることがあります。
意味は知っていてもその語源はよく知らなかったので、深堀してみました。
NIT / NITSの意味
まず NIT / NITS は、細かい話だけど、の意味です。
typoやコードスタイルの細かい指摘をするときに、nit: XXX...
のように使われたりしますね。
NIT / NITSの語源
では NIT / NITS の語源は何でしょうか。
これは、nitpick が語源のようです。
私が資料を探したなかで最も明示的に整理していたのは、ChromiumOS Docsでした。
nit: short for “nitpick”; refers to a trivial suggestion such as style issues
Nitpickというのは、他者の髪の毛からシラミの卵を手で取り除く営みのことです。
衛生状態が整備されていなかった昔の時代では、一般的な習慣だったようですね。
The terminology originates from the common act of manually removing nits (the eggs of lice, generally head lice) from another person's hair.
おわりに
以上、NIT / NITS の意味とその語源を整理しました。
日本語で言えば、"重箱の隅をつつく"あたりでしょうか。
シラミの卵取りという歴史的な習慣のこともあまり知らなかったので、面白い調べものになりました。
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参考
What does 'nit' mean in code review? | Hacker News
shorthand - What does "nit" mean in hacker-speak? - Stack Overflow