VMware上のUbuntuをマルチディスプレイにする

VMware上で起動しているUbuntuを、マルチディスプレイで使用する方法を記録しました。



Introduction

私はUbuntu18.04.1 LTS を、Windows10の上にVMware Workstation Playerによって構築した仮想環境で使用しています1

これまでは一つのモニタで作業を行っていましたが、マルチディスプレイで作業がしたくなりました。

そこで今回は、VMware上のUbuntuをマルチディスプレイ(デュアルディスプレイ)に設定する方法を記録します。


Results

最終目的: "複数のモニタを循環" をONにすること

"複数のモニタを循環"をONにすれば、マルチディスプレイを使用することができます。 "複数のモニタを循環"のボタンは、

VMwareツールバー > "複数のモニタを循環"マーク

あるいは

VMwareツールバー > Player(P) > 複数のモニタをサイクル(C)

にあります。
※前提として、フルスクリーンモードにしてある必要があります。

しかし、いきなりこれを押すと次のようなエラーを吐かれてしまいました。

-仮想マシンに最新のVMware Toolsがインストールされて、
稼働している必要があります。

そこで、VMware Toolsのインストールを試みました。


VMware Toolsと言われるものには、どうやら2つのものがあるようです。

VMware側が配布している"VMware Tools"と、
OS(Ubuntu)側が配布しているVMware Toolsのオープンソース版"open-vm-tools"です。

推奨されているのは"open-vm-tools"です。 インストール手順も、圧倒的に"open-vm-tools"のほうが簡単でした。


※私は"VMware Tools"をインストールしようとして、そのインストーラー起動時に"open-vm-tools"を推奨する警告を受け取り、"open-vm-tools"をインストールしたという経緯があります。


そこで、まずは"open-vm-tools"のインストール手順を記録します。


open-vm-toolsのインストール: 推奨

こちらは極めて簡単です。 ただopen-vm-toolsをaptインストールすれば済みます。

$ sudo apt install open-vm-tools


VMware Toolsのインストール: 非推奨

つぎに、VMware Toolsのインストール手順の記録を、一応残します。 ただし、VMware Toolsのインストールは手順が面倒な上に、インストール直前にはopen-vm-toolsのインストールを公式に勧められます。 素直にopen-vm-toolsをインストールするべきでしょう。

Perlがインストールされているかを確認する

VMware Toolsのインストールを始める前に、Perlがインストールされているかを確認します。 VMware Tools インストーラが Perl で書かれているためです。 ターミナルでperl -verionを実行して確認しました。

$ perl -version

This is perl 5, version 26, subversion 1 (v5.26.1) built for x86_64-linux-gnu-thread-multi
(with 67 registered patches, see perl -V for more detail)

Copyright 1987-2017, Larry Wall

Perl may be copied only under the terms of either the Artistic License or the
GNU General Public License, which may be found in the Perl 5 source kit.

Complete documentation for Perl, including FAQ lists, should be found on
this system using "man perl" or "perldoc perl".  If you have access to the
Internet, point your browser at http://www.perl.org/, the Perl Home Page.

こんな感じになっていれば、perlはすでにインストールされています。

もしインストールされていなければ、aptインストールします。

$ sudo apt install perl


VMware Toolsをインストールする

それではVMware Toolsをインストールしていきます。
VMware Toolsは、仮想CD-ROMからインストールする形をとるようです。

VMwareツールバー > Player(P) > 管理(M) > VMware Tools のインストール(T)...

とすると、仮想CD-ROMがマウントされます。

"Files"から確認すると、CDメディアの欄に"VMware Tools"が挿入されているのが確認できます。
あるいはlsコマンドで挿入メディアを確認すると、

$ ls /media/<user name>
'VMware Tools'

"VMware Tools"の挿入が確認できます。


つぎに、この仮想CD-ROMにある圧縮ファイルを解凍し、インストーラを実行します。

解凍する場所は、/tmpディレクトリとしました。 /tmpディレクトリは、一定期間後に中のファイルが自動的に削除される一時的な作業ディレクトリです。

/tmpディレクトリに移動し、仮想CD-ROMの圧縮ファイル(VMwareTools-10.3.2-9925305.tar.gzのようなもの)を解凍します。

$ cd /tmp
$ tar -zxpf '/media/<user name>/VMware Tools/VMwareTools-10.3.2-9925305.tar.gz'

これで、解凍フォルダ"vmware-tools-distrib"が作成されました。

つぎに、この"vmware-tools-distrib"フォルダの中にあるインストーラ"vmware-install.pl"を、管理者権限sudoで実行します。

$ sudo ./vmware-install.pl
[sudo] password for <user name>: 
open-vm-tools packages are available from the OS vendor and VMware recommends 
using open-vm-tools packages. See http://kb.vmware.com/kb/2073803 for more 
information.
Do you still want to proceed with this installation? [no] 

するとこのように、公式にopen-vm-toolsのインストールを勧められます。 なので私は、open-vm-toolsを上記のようにしてインストールしました。


"複数のモニタを循環" をONにする

VMware Tools(open-vm-tools)のインストールが完了したので、"複数のモニタを循環" をONにします。

VMwareツールバー > "複数のモニタを循環" をクリック

遂にこれで、マルチディスプレイが使用できるようになりました。


Discussion

今回は、VMware上のUbuntuをマルチディスプレイで使用する方法を記録しました。

蓋を開けてみればopen-vm-toolsの簡単なインストールだけで済む話でした。

しかし、私はVMwareドキュメントを参考に作業したおかげで、open-vm-toolsの存在を知らないまま、面倒なVMware Toolsのインストール手順を進めてしまいました。

私と同じ道を歩む人が少しでも減るよう、願います。


See also

www.bioerrorlog.work

www.bioerrorlog.work

www.bioerrorlog.work


Reference

1 つの仮想マシンでの複数モニタの使用

Linux 仮想マシンへの VMware Tools の手動インストール